魚道ガイドラインセミナ-

NPO法人 北海道魚道研究会主催の「魚道ガイドラインセミナ-」in中標津に参加しました。

場所は、ト-ヨ-グランドホテルで行われ参加者は150名程でした。

8月26日(木)は、

  午後2時より 「北海道における魚道の現状」を

      NPO法人北海道魚道研究会 理事 塩澤 義之講師が説明いたしました。

  午後3時より 「技術者のための魚道ガイドライン」を

      日本大学理工学部長教授 安田 陽一講師が説明をいたしました。

     内容は、1.魚道整備における基本事項の整理

           2.魚道の施工上の留意事項

           3.魚道施工後の調査・検証

           4.既存の魚道のポイント

           5.魚道新設のためのガイドライン

           6.魚道改良のためのガイドライン でした。

8月27日(金)は、

午前8時30分よりバスに乗り、ウラップ川(標津町)の魚道見学・チエンベツ川(羅臼町)の魚道見学に行きました。

ウラップ川(標津町)の魚道は、土砂流出災害から保全する目的で、昭和43年から平成14年まで治山ダム8基を施工してきた。

しかし、近年の環境に対する意識の高まりとウラップ川上流域に希少野生動植物にも指定されているシマフクロウが生息しており、地元標津町や根室振興局管内に在住する鳥類の専門家、環境省からの要望が強まり平成18年度から調査を開始し、平成19年度より治山ダムに魚道を設置する工事を実施している。

魚道のタイプ 

 渇水基の低流量でも魚道を確保出来る形式とし、渓流内で遡上させる対象魚はサクラマスで、必要水深(25cm)を考慮した構造としている。

プ-ルタイプは、プ-ルが階段状に連なった形において、各プ-ルを仕切る隔壁を越流するながれによって連なるタイプであった。

チエンベツ川(羅臼町)の魚道は、平成17年の知床世界自然遺産の登録にあたり、大雨や雪解け時に渓流から流出される土砂による災害を防ぎ、羅臼町の方々の生命、財産を保全する目的で設置していた治山ダムについて、海と川を分断しサケ類に影響を与えているとの評価、提言をICUN(国際自然保護連合)より受け、知床遺産科学委員会及び河川工作物ワ-キンググル-プにおいて遺産区域を流れる河川のダムについて改良が必要と判断された。

改良の方法としては、これまで有してきたダムによる防災的機能を維持したまま、サケ類への影響を軽減させ、河川環境の変化もとどめることが必要であることから魚道工を新たに設置している。

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